女性を意識したエシカルデザインの実践例
- Yuko Itai(サブデザイナー)
- 2月4日
- 読了時間: 4分
エシカルデザインとは、環境や社会への配慮を軸に、人々の暮らしをより良くする製品やサービスを生み出すことを目指す考え方です。
近年、消費者の倫理的な意識の高まりとともに、女性を意識したエシカルデザインが注目されています。

1. サステナブルな素材を使用したファッション
ファッション業界は環境負荷が高い一方、女性にとっておしゃれを楽しむことは自己表現の重要な手段でもあります。
そこで、サステナブルな素材を使ったファッションが新たな選択肢として浮上しています。
再生可能素材: 竹や麻など、環境負荷の少ない天然素材を積極的に活用
オーガニックコットン: 化学肥料や農薬を使わない有機栽培の綿花を使用
リサイクル素材: ペットボトルや漁網などを再利用し、新たな素材に生まれ変わらせる
フェアトレード認証: 生産者の労働条件や環境配慮が適切に行われていることを保証
これらの素材を使うことで、環境負荷を低減できるだけでなく、生産者の労働環境改善にも貢献できます。
消費者は、おしゃれを楽しみながら社会貢献もできるという満足感を得られます。
2. ジェンダー平等を反映したプロダクトデザイン
プロダクトデザインにおいても、ジェンダー平等の視点が不可欠です。
ユニバーサルデザイン: 性別、年齢、体格、障がいの有無に関わらず、誰もが使いやすいデザイン
ジェンダーニュートラルな製品: 男女問わず使えるシンプルなデザインやカラー展開
育児・家事関連製品のジェンダーフリー化: 「ママ用」ではなく「親用」として、性別役割分担意識をなくす
これらのデザインは、多様性を尊重し、すべての人々が快適に生活できる社会を目指す上で重要な役割を果たします。
3. 女性起業家を支援するプログラム
エシカルデザインは、モノづくりだけでなく、ビジネスモデルにも適用できます。
フェアトレード: 発展途上国の生産者に対し、公正な価格で継続的に取引を行う
女性起業家支援: 女性が起業しやすい環境を整え、経済的自立をサポートする
地域活性化: 伝統工芸や地場産業を継承し、地域経済の活性化に貢献する
これらのビジネスモデルは、女性のエンパワメントや地域社会の発展に繋がり、持続可能な社会の実現に貢献します。
まとめ
エシカルデザインは、女性消費者の意識の高まりとともに、ますます重要性を増しています。
企業は、女性のニーズを的確に捉え、倫理的な視点に立った商品開発やサービス提供を行うことで、社会貢献とビジネスの両立を目指すことができます。
アメリカでは、エシカルデザインが消費者の意識や市場のニーズに応じて大きく進展しています。
特に、環境問題や社会的公正に配慮した製品が広く支持される中、大手ブランドからスタートアップに至るまで、サステナブルな取り組みが進められ、リサイクル素材を使用した製品開発や、ジェンダー平等を反映したデザインプロジェクトが多くの注目を集めています。
株式会社BLANC COCO(ブランココ)は、東京とロサンゼルスの2拠点でデザイン活動を行っており、アメリカの最新トレンドをリアルタイムで取り入れ、日本市場に最適化した提案ができることが強みです。
社内には多様なバックグラウンドを持つ女性スタッフが多数在籍しており、女性視点を生かしたデザインを得意としています。
女性向けの商品やサービスのデザインでお困りの方は、ぜひブランココにご相談ください。皆さまの理想を形にするお手伝いをいたします。
お問い合わせはこちら。

Yuko Itai
株式会社BLANC COCO(ブランココ) サブデザイナー
福岡県出身。大学で工業設計を学び、大学院でパブリックデザイン専攻にて修士号取得。エクステリア商品の広告デザインに携わる。結婚後は関東に移住し3児の母として子育てをしながら、地域密着型デザイナーとして、地域の活性化に貢献することをモットーにロゴ、イベントチラシ、パッケージデザインなどの作成を行う。現在はBLANC COCOにてサブデザイナー、アシスタントディレクターとして活動中。